天然物系食品保存料（ポリリジン）
ポリリジンは、私たちの体のタンパク質を構成するアミノ酸のひとつ「L-リジン」が鎖状につながってできています。微生物による発酵技術により製造される天然物系の製品で、高い抗菌力を活かして食品保存料として利用されています。
様々な安全性試験を通して、安全性の高さが確認されており、一方で幅広い微生物に対して増殖抑制効果を有しています。
この微生物増殖抑制効果を生かして、食品保存用途に留まらず、化粧品やウェットティッシュや各種洗剤といった雑貨品の抗菌、各種食品素材製造工程中の静菌等にも展開されています。
さらに、ポリリジンの持つポリカチオン、ポリアミンの性質を生かした、各種素材の表面の改質、塗料等の分散性の向上、アニオン物質に対する凝集剤やイオンコンプレックス材料、還元糖との糖複合体材料としての展開にも注目されています。
液体クロマトグラフィー用充填剤（セルファイン®）
セルファインは、バイオ医薬品の開発・製造に不可欠なクロマトグラフィー担体であり、販売開始から40年以上にわたり世界中の医薬品メーカー、研究機関などへ安定的に供給し使用されています。医薬品は従来の低分子医薬品からバイオ医薬へ主流が移っており、特に抗体医薬製造におけるダウンストリームの生産性向上が強く望まれています。セルファインは高流速・高吸着化などの技術革新によってこのニーズに応えています。
一方、新型コロナで重要さが再認識されたワクチン製造では、当社では30年以上にわたり「セルファインサルフェイト」を製造・販売してきました。この製品は、新型コロナ、インフルエンザ、狂犬病、日本脳炎などに多くの採用実績があり、世界中の感染症予防へ貢献しています。
近年ではセルファインだけでなく、クロマトグラフィー用カラムの販売を開始しており、バイオ医薬品の精製工程におけるトータルソリューションの実現を目指しています。更に詳しくは下記リンクにてご説明します。
セルフロー（化粧品原料用セルロース微粒子）
セルフローは真球状のセルロース微粒子パウダーです。「滑らかな手ざわり」「皮膚への低刺激性」「通気性」など他のセルロース粒子には見られないユニークな機能性を有しています。セルフローは化粧品原料として30年以上、この分野のパイオニアとして高い信頼を受けお客様に使用され続けています。
セルフローは独自の多孔質構造により高い吸水性・吸油性を有します。化粧品に配合することにより、優れた風合い、機能性を持つ商品を開発することができます。例えばファンデーションに添加した場合、多孔質構造が汗を吸収して、化粧くずれを防止します。
昨今、海洋汚染で問題となっているマイクロビーズ問題を解決するための代替品として、化粧品のみならず多様な分野からも高い注目を集め使用されています。
微生物検出培地（MC-Media Pad™）
「MC-Media Pad™」は「微生物検査をより手軽に、正確に」をコンセプトに食品衛生向けに開発された製品で、培地調整等の事前準備が必要なく、専門技術がなくても検査が可能です。ISO代替法認証であるMicroVal認証や国際認証AOACも取得しており、いわゆる公定法の代替法として使用可能な製品です。また、日本の食品微生物検査のガイドラインとされている食品衛生検査指針にも収載されています。世界中の食品加工・流通等の現場や環境検査等、多くの場面で活用されております。
「MC-Media Pad™」は、食品や環境の微生物汚染の検査により予防に役立つことで、食の安心・安全と人の健康に貢献しています。
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ライフケミカル事業部
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