事業計画 BUSINESS PLAN

JNCグループの中期経営計画「Think & Act 2021」 について

1. 中期経営計画の位置づけ

JNCグループは、「優れた技術で社会の進歩に貢献する先端化学企業」との理念のもと、2019年4月から3ヵ年の中期経営計画 「Think & Act 2021」を策定し、今後益々不確実性を増す市場環境の中でも確実に事業機会を捉えるとともに、中長期的視点での「事業セグメントの強化」、および、収益構造を改革する「事業構造の再構築」を両輪に展開していまいります。


環境やニーズが目まぐるしく変わる中で、私たちは何をすべきか。一人ひとりが 「考え」、「行動」することこそが、難局を切り拓く鍵になるとの意味を込め、中期経営計画の名称を 「Think & Act 2021」 と致しました。

2. 基本方針(事業セグメントの強化)

Think & Act 2021では、「基幹」、「戦略的拡大」、および 「重点育成」 の、3つのセグメント毎に最適な戦略を立案・実施していきます。

基幹セグメント

(機能材料、電力、繊維/原綿)

お客様のニーズや市場の変化に合わせた技術革新を通して価値を高め、利益率の拡大を目指します。

  • 効率的なランニング
  • アライアンスの活用
  • 次世代技術への先行投資
機能材料 液晶、有機EL、周辺材
  • ・ディスプレイの市場のトレンドの先取りと有機ELを基軸とした収益構造の確立
電力
  • ・計画損益の確実な達成とリスクヘッジ
繊維(原綿)
  • ・絶対的な技術競争優位性を確立

※矢印の向きは市場の成長性をあらわしています。

戦略的拡大セグメント

(繊維/不織布、肥料)

新中計で蓄えた体力を礎に、2022年度からM&Aや事業提携・買収を行い売上規模を拡大します。

  • 2021年度までに体力を強化
  • M&A等で事業規模を拡大
繊維(不織布)(不織布)
  • ・顧客への付加価値提供型ビジネス・モデル
  • ・生産性を大きく改善
肥料
  • ・農家のニーズを把握した商品や施肥技術の開発
  • ・海外事業展開を考慮した成長戦略

※矢印の向きは市場の成長性をあらわしています。

重点育成※次の収益基盤の準備

当社のコンピタントを生かすことで競争優位性を構築できる課題には、資源を傾斜配分して次の収益基盤の構築を目指します。

  • 発散は避け、小規模で育成
  • 有望市場での選択と集中
  • セグメントは適宜入れ替える
シリコン
  • ・LED封止材等、高付加価値品へのシフト
セルファイン
  • ・インド等成長市場への展開による成長戦略

※矢印の向きは市場の成長性をあらわしています。

3. 基本方針(事業構造の再構築)

Think & Act 2021では、「利益率の拡大を最重要事項と捉えた事業構造の再構築を行う」 との視座で、収益構造の改革を最大のスピード感をもって推し進めます。具体的には、「競争劣位にある事業の再編と整理」、「マージンが小さく量的拡大が見込めない商材の整理」、および 「事業規模に見合った組織・要員体制」 です。

4. 既存事業の事業目標(あり姿)

Think & Act 2021 では、機能材料、化学品、加工品、および電力の4つのコア事業分野を中長期的な視点で強化していきます。

機能材料分野

市場環境の変化を先取りしたディスプレイ材料の開発とお客様へのタイムリーな提供を通して、JNCグループを牽引する安定的な収益基盤の構築を目指します。

化学品分野

シリコン系LED封止材といった新しい商材を軸に、収益の安定化を図ります。

加工品分野

原綿から不織布までの一貫メーカーの強みを生かして新しい価値を生み出す繊維のサプライヤーを目指します。また肥料事業では、ニーズを先取りした商品・技術開発を通して国内トップの肥料会社としての地位を堅持するとともに、グローバル展開を目指します。

電力分野

既設の水力発電所のFIT化工事を完成させて安定的な収益基盤とするとともに、ポストFIT化の再生エネルギー市場を遠望して、水力発電所のリニューアル事業への展開や運転管理技術の事業化を目指します。

5. 競争力の更なる強化

Think & Act 2021 では、「既存事業の収益力の強化」、「競争力の強化」、および 「開発戦略と知的財産戦略」、の3つの視点で、JNCグループ全体の競争力の一層の強化を図ります。

1既存事業の収益力の強化

コスト競争力の強化
製品開発プロセスの見直し、営業の変革、商材の絞込
経営インフラの効率化
国内外の生産拠点の見直し、間接部門のスリム化

2競争力の強化

人材と組織
人材育成と組織改編による全体競争力の向上
断トツの品質
品質トラブルゼロの実現
事業化
シナリオ
多面的な市場分析、事業化に向けたロードマップ
設備投資戦略
市場・競合を見据えた成長投資、老朽化対応への資源配分
関係会社の
価値拡大
収益増および連携強化や統合による全体価値の拡大

3開発戦略と知的財産戦略

開発力の向上
儲かるためのビシネスモデルの構築
社外との
アライアンス
パートナーシップの積極的な活用による経済性の拡大

6. 中期経営計画における研究開発と生産技術の考え方

研究開発および新事業の開発では、JNCグループの持続的な成長を支えるための、「既存事業分野の将来を見据えた新規テーマの準備と技術基盤の強化による持続的な成長」 を目指します。
より具体的には、

  • 1) 既存事業を支える技術、これまでの経験を活かした新商材の早期利益貢献や新市場への展開
  • 2) 強固な知財ポートフォリオの戦略的な構築
  • 3) オープン・イノベーションの更なる拡大と深化
    に取り組んでまいります。

生産技術では、お客様目線での事業化対応、革新的生産技術の開発、および人材の育成を通して、「断トツの品質」 の実現を目指します。他社が真似できない品質を通して、お客様の利益と満足に結びつく品質を実現していきます。

7. CSR経営の更なる強化について

JNCグループの社会的価値の向上と持続的成長を図っていくうえで、これらの基盤となるCSR経営を強化します。コーポレートガバナンスを基盤に、持続可能な社会への貢献、製品安全性の強化、品質保証体制の強化、および安全・安心・快適な職場づくりを推進いたします。

安全・安心・快適な職場作り

1. 重大災害ゼロ、重大事故ゼロの達成
2. 高圧ガス認定保安事業所の維持と保安技術の向上
IoT・ビックデーターを活用した自主保安技術

持続可能な社会への貢献

1. ゼロエミッションの推進
2. 地球温暖化防止
3. SDGsの達成

製品安全性の強化

1. 化学物資及び安全保障貿易管理システムの構築と活用

品質保証体制強化

1. 重大品質クレーム/ドラブルゼロの達成
内部品質監査のレベルアップにより品質システムの維持・向上