革新的生産技術の確立を目指して
異性化反応技術
独自の異性化反応技術により、シスートランス異性体の高選択な製造が可能となりました。
高い異性体比率を有する種々の脂環式化合物は、混合体とは異なる、特徴的な物性を示します。
プロセス技術開発(コンパクトフロー)
コンパクトフローとは、微小流路を利用する連続流通プロセスであり、瞬間混合、高速熱交換、精密な反応時間制御、界面制御などの特徴があります。近年、高効率、高品質、かつ安全な製造手法として期待されています。また、装置全体がコンパクトになることから、コンテナプラントとしてオンサイト製造による効率化も図られています。
JNCでは、既存製品の製造手法改良や、新規素材の製造プロセスとして開発を進めています。また、JNCエンジニアリング株式会社と共同でコンテナプラントの設計等も行っています。
設備管理
設備の安全・安定運転は、環境保全・労働安全衛生・品質保証に繋がります。そのため設備に起因するロス・リスクを低減し、トラブルを防止する設備管理は極めて重要です。定期的に検査や整備をする予防保全、異常な兆候を察知する予知保全、トラブルが起きた際の対処かつ再発防止の事後保全にIoTやAIなどの新たな技術を導入しながら業務の高度化を進めています。
保全技術の向上を図りながら設備保全管理システムを活用し、より信頼性の高い設備を実現しています。
生産技術者育成と技術の伝承
ものづくりの基本教育から環境・安全・品質に関する教育、化学工学教育、エンジニアリング研修等、生産技術者の育成と技術の伝承を目的に全社教育プログラムを進めています。
また、データ解析技術による課題解決力の向上を目標に、品質工学教育を通じた現場課題解決への取り組み、社員のデータハンドリングスキル向上を推進しています。