環境保全への取り組み ACTION FOR ENVIRONMENTAL PROTECTION

JNCグループにおける各種事業活動の結果、大気および水質に排出される廃棄物の管理は、レスポンシブル・ケア基本理念に掲げている「地球環境の保全」の観点で重要な要素であると考えています。日常のモニタリングと合わせて、徹底した排出管理の下、環境負荷低減に努めています。

大気・水域への排出量

大気への排出量は、2000年度と比較して硫黄酸化物(SOx)が80.7%、窒素酸化物(NOx)が82.0%、ばいじんが91.9%の削減となりました。

大気への排出

水域への排出量は、水俣製造所の排水管理強化により2001年度と比較してCODが78.9%、全窒素が86.1%、全りんが45.1%の削減になりました。最近5年間においても2001年度を上回ることなく維持しており、排出管理の機能が安定していることが確認できます。今後とも継続して排出量削減を図ってまいります。

水域への排出

各事業場より発生する産業廃棄物

2018年度~2022年度の5年間の廃棄物発生量と再資源化率および埋立率の推移を示します。2022年度は全体で16,584トンの廃棄物が発生しました。また、分別の徹底やリサイクルの推進により、再資源化率は66.5%、埋立率は過去蓄積分を一気に処分したことにより一時的な処理量が増加して0.4%となりました。引き続き発生量、最終処分(埋立)量の削減および再資源化率の向上に努めてまいります。

JNCグループでは、PRTR対象物質排出量削減を重点課題と位置付け、設備改善等により排出量削減に取り組んでいます。
2001年度からPRTR法に基づく排出量の報告制度が開始され、22回目の報告を行いました。JNCにおいて環境への排出があった対象物質は23物質で、排出量は前年度比5.0%を削減しました。
2021年度にて、ポリプロピレン製造プロセスの製法転換を実施した効果によりn-ヘキサン取扱量の減少を実施し、2022年度もその効果を維持している状況です。
排出量が大きい物質(年間1トン以上)について実績を示します。各事業場の活動状況は、技術本部担当役員をリーダーとしたRC監査実施時に現地で確認し、それぞれの事業場への活動支援や他事業場への水平展開などにも取り組んでいます。