JNCグループにおける各種事業活動の結果、大気および水質に排出される廃棄物の管理は、レスポンシブル・ケア基本理念に掲げている「地球環境の保全」の観点で重要な要素であると考えています。日常のモニタリングと合わせて、徹底した排出管理の下、環境負荷低減に努めています。
大気・水域への排出量
大気への排出量は、2001年度と比較して硫黄酸化物(SOx)が81.6%、窒素酸化物(NOx)が81.2%、ばいじんが78.3%の削減となりました。
大気への排出
水域への排出量においては、2001年度と比較してCODが79.8%、全窒素が87.3%、全りんが72.8%の削減になりました。最近5年間においても2001年度を上回ることなく維持しており、排出管理の機能が安定していることが確認できます。
今後とも水域、大気ともに継続して排出量削減を図ってまいります。
水域への排出
各事業場より発生する産業廃棄物
2023年度は国内事業場で15,773トン、海外事業場で1,318トンの産業廃棄物が発生しました。各事業場では産業廃棄物の削減や分別徹底、廃棄物処理業者の選定等による活動を展開し、再資源化率においては、国内事業場は67.5%、海外事業場は92.9%でそれぞれ目標(国内67%以上、海外92%以上)を達成しました。埋立率においては、国内事業場は生産量低下に伴う総廃棄物量の減少により0.24%となり目標(0.2%以下)を達成出来ず、海外事業場においては中国が埋立ゼロを政策に挙げたことにより前年度の約1/10となる0.02%となって目標(0.3%以下)を達成しました。今後も引き続いて産業廃棄物量、最終処分(埋立)量の削減および再資源化率の向上に努めてまいります。
グラフは国内事業場の実績を示しています。
国内事業場の産業廃棄物発生量
国内事業場の産業廃棄物発生量
JNCグループでは、PRTR対象物質排出量削減を重点課題と位置づけ、設備改善等により排出量削減に取り組んでいます。今年度より新たな化管法対象物質(462→515物質に拡大)に対応し、調査を実施しました。JNCグループにおいて環境への排出があった対象物質は15物質で、排出量は前年度比4.3%を削減しました。2021年度にて、ポリプロピレン製造プロセスの製法転換を実施した効果によりnーヘキサン取扱量の減少を実施し、2023年度もその効果を維持している状況です。
排出量が大きい物質(年間1トン以上)について実績を示します。各事業場の活動状況は、技術本部担当役員をリーダーとしたRC 監査実施時に現地で確認し、それぞれの事業場への活動支援や他事業場への水平展開などにも取り組んでいます。
PRTR法対象物質排出量
PRTR法対象物質排出量
(1トン/年以上の物質名を表示)
サステナビリティ
レポート2024