2024年入社式 代表取締役社長 山田敬三 祝辞

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 本日4月1日、入社式が執り行われましたので、お知らせいたします。当社社長 山田敬三の入社式祝辞は以下の通りです。

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 新入社員の皆さん、JNCグループへの入社、おめでとうございます。心からのお祝いを申し上げると共に、新しい仲間を迎え入れることが出来たことを大変うれしく思っています。また、皆さんにとって一生に一度となる門出の日に私たちも同席できたことに感謝しています。
 皆さんは、学生時代の約三年間、新型コロナウイルス感染症により著しく行動を制限されましたが、その不自由な日々も約一年前にようやく終わりました。今年元日に起こった能登半島地震の影響を受けた方もいらっしゃるかもしれませんが、学生生活最後の一年間は忙しくも比較的落ち着いた時間を過ごしてきたことと思います。
 入社後は周囲の環境が変わりますので、少し不安な気持ちになっているかもしれませんが、今まで努力してきた自分自身と皆さんを受け入れる私たちを信じて、元気よく社会人としての第一歩を踏み出してください。
 さて、社会人としての新たな歩みを始める皆さんに、祝辞ということですので、三つほどお話させていただきたいと思います。

 まず一つ目は変わる勇気を持って実力をつける、ということです。
 現在の世界情勢は局地的な紛争や大国間の分断など秩序崩壊の危機にありますが、宗教や民族の違いによる複雑な情勢を容易に変えることはできません。一方、産業界ではAI革命が急速に進んでおり、産業構造のみならず私たちの生活のいたるところに変化をもたらしています。そして、その大きさは過去に起こった農業革命や産業革命、そしてIT革命をも凌ぐものになるかもしれません。
 リスクを抱えながらも急速に変わっていく時代には「変化を厭わない創造力ある人財」が必要ですが、そのような人財となるためにも、まずは目の前の課題を大切にし、勇気を持って良いと考える方向へ変えていくことから始めてください。過去からの先入観に縛られず、新しい発想を取り入れて自分自身の力で解決していくうちに、かなりの実力が身についていくはずです。

 二つ目は挑戦することを続け可能性を広げる、ということです。
 皆さんが入社したJNCグループは100年以上の歴史を誇る企業ですが、企業は「社会の公器」といわれるように、それぞれの職場は「自分が成長できる場所」であると同時に「自分の価値を提供して新たな価値を生み出す場所」でもあります。ですから経験の無い新しいことにも挑戦していく必要がありますし、そうすることで自分の成長を加速することも出来るはずです。
 但し、仕事に関しては、まず任された仕事をきちんとできることが大前提です。もしできなければ、新しい仕事を任せられませんし、結果を出せるはずもありません。また、その仕事の難易度が非常に高い場合、一人で悩むこともある程度、重要ですが、知見を持つ他部署の人たちの協力を取り付けるという社内での挑戦も必要です。
 そして、仕事そのものもやらされているなどと考えないで、それぞれの分野で一番になるとか、だれよりも美しく完成させるといった自分なりの目標を持って進めるという自分自身との挑戦も重要です。それが出来れば仕事そのものが自分のものになり、仕事本来の楽しさを味わうこともできるはずです。

 三つ目は好循環を常に考え、豊かな人生を送る、ということです。
 自然界は理想的な循環を形作っており、一定の営みを繰り返しているように見えますが、異なる物が接触したときは自然科学の法則に従いながらも変化していく推進力が生まれます。その推進力によって変化しながら、ある平衡状態になったところで安定化し、新しい循環を形作ります。
 私たちの人生においても、たった一つの出会いから劇的に発想が変わり、解決の糸口を発見したり、暗礁に乗り上げていた物事が大きく動き出したりすることがあります。ですから、皆さんも今から出会う全ての人との出会いを大切にし、出会えたことに感謝しながら過ごしていただきたい。そうすれば、自分の人生だけでなく、周囲の人たちの人生をもより良いものにすることができる好循環が生まれるかもしれません。
 特に、今日ここに集まっている同期の仲間は皆さんにとって必ず特別な存在になります。たとえ配属先が異なり一緒にいる時間が少なかったとしても、生涯付き合うことになる仲間もできることでしょう。皆さんが同期の仲間と共に活躍してくれることで皆さん自身の成長とJNCグループの発展、そして、地域社会の振興が同時に実現するという好循環を生み出して豊かな人生を送ってくれることを期待しています。

 以上、変わる勇気を持って実力をつけること、挑戦することを続け可能性を広げること、そして、好循環を常に考え豊かな人生を送ること、この三つを心に留め、これからのJNCグループでの業務や日常生活に活かして欲しいと思っています。

  最後になりましたが、皆さんの今日の決意や意気込みを、是非、ご両親やお世話になった方々に感謝の気持ちを添えて伝えていただきたいと思います。そして、その気持ちを初心として強く持ち続け、人と会社と社会の好循環を作っていくことが出来る魅力的な社会人に育ってくれることをお願いして、私の祝辞といたします。
 新入社員の皆さん、JNCグループへの入社、誠におめでとうございました。