JNC株式会社(東京都千代田区、社長:後藤泰行)は、当社水俣製造所において工事を進めてきた「生産技術開発センター」を完成させ、このたび竣工しましたことをお知らせ致します。
JNCグループは、今年度よりスタートさせた中期経営計画「NC-SCRUM Ⅱ 2016年度-2018年度」の基本方針の一つに、「競争力の極大化と生産技術革新」を掲げています。骨太で強靭な収益体質を構築するため、生産技術力・開発力の強化による低コスト生産と高品質の両立を目指しています。
今般、将来に向けた生産技術の開発基盤を整え、技術競争力のさらなる向上を図るため、生産技術開発センターを設置致しました。本センターは開発管理棟および革新技術棟からなり、造粒や分離精製等の既存技術の検討設備、またマイクロフローリアクター等の革新的生産技術の検討設備を備えた延床面積約540平方メートルの建物です。マイクロフローリアクターとは、マイクロ空間での精緻な流れを利用した反応操作のことです。従来のバッチ式の反応操作と比較した場合、反応温度、反応時間を精緻に制御することにより最適な反応条件を達成できる点で優れており、さまざまな化学反応プロセスへの応用が期待できます。
今後は本センターを活用して、既存技術のブラッシュアップによるコストダウン・品質向上・新規グレード展開を図るとともに、新規技術開発のスピードアップ、革新的生産技術の展開を加速してまいります。
<生産技術開発センターの概要>
(1)所在地 |
熊本県水俣市野口町1-1(水俣製造所内) |
(2)工事着工 |
2015年4月 |
(3)工事完成・竣工 |
2016年9月 |
(4)建物概要 |
地上2階建て2棟、延床面積 約540平方メートル |
(5)施設構成 |
開発管理棟、革新技術棟 |
(6)投資額 |
約3億円 |
以上

生産技術開発センター 外観(右側:開発管理棟、左側:革新技術棟)