2016年入社式 社長 後藤 泰行 祝辞

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 本日4月1日、入社式が執り行われ、社長 後藤 泰行が祝辞を述べました。その内容を発表します。

◇ ◇ ◇ ◇

 皆さんがこのJNCの門をくぐり、社会人としての第一歩を踏み出すことに対して、心から「おめでとう」を申し上げたい。本日列席の役員をはじめ全社員が歓迎し、新戦力の活躍を期待している。

 まずお話しなければならないことは、入社するということの意味合いは、いかなるものかということである。

1.JNCの社名は、皆さん自身と不可分である。JNCの名前が社会という座標軸上で皆さんの位置を示す、

  ということになる。

2.社会は、皆さんの人となりや行動を見て会社を推し量ることになる。皆さんの好感度は、会社の好感度に

  つながるということである。

3.会社の浮き沈みは、皆さんの浮き沈みに直結する。

 JNCは2011年4月に親会社のチッソ株式会社から事業譲渡を受けて生まれた会社である。チッソの歴史の中で、水俣病の発生は最大の痛恨事であり、その結果大きな負の遺産を背負った。しかし私たちはその大きな反省に立ち、皆が一丸となって責任の完遂を行っている。これは誇りにしてよいと私は考える。

 こうした背景を持つ、素材メーカーであるJNCには、「常に人々の生活を豊かにし、社会の進歩に役立つ製品を世に送り出す」という使命がある。

 「初心忘るべからず」と言うが、今日4月1日の入社式で、皆さんの頭に記憶してほしいことがある。それは日本の素材産業の方向性、結局は皆さんが目指す方向性は、いかにあるべきかについてである。

 私は日本の素材産業を取り巻く環境がここ10年で随分変わってきたと分析している。日本の素材産業は、商品軸から顧客軸へ、方向性をシフトしなければ、生き残れないと考えている。したがってビジネスモデルも、従来の「リニア・モデル」から、素材メーカー・部品メーカー・システムメーカーの3者が相互に連携し合う「トライアングル・モデル」へ転換し、素材メーカーも最終顧客のニーズを的確に把握しなければ、ビジネスチャンスを掴むことができない【下図】。

     【図】

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 競争環境が激変する製造業のなかで、当社が生き残っていくためにはどのような戦略を取るべきか、常に考え行動に移すことが、若い皆さんに課せられた課題である。その課題解決のため、次の行動指針を意識し、日々の仕事に向き合ってほしい。

行動指針「SST」

ensing・・・ビジネス機会・変化を感知する力

eizing・・・ビジネスチャンスを捉えて、既存の資源、ルーティン、知識を様々な形で応用し、デザインする力

ransforming・・・新しい競争優位を確立するために組織内外の既存の資源や組織を再配置し、変革する力

 最後に、皆さんには周囲から影響を受けて視野を広げ、自分の可能性を拡大してほしいと強く思う。

以上