JNC株式会社(本社:東京都千代田区大手町、社長:後藤泰行)は、バイオプロセス関連事業を拡大するため、昨年1月に深圳市華創精科生物技術有限公司と合弁で設立した源創精科生物科技(長沙)有限公司にて製造する、バイオプロセス用のカラムおよびシステムの販売を開始しましたので、お知らせします。
近年、バイオ医薬品の市場は急成長しており、それらの製造に使用する分離材や装置の需要も拡大しています。バイオプロセスは、遺伝子工学や細胞培養技術で有用物質を作り出す工程と、有用物質を高度に精製する精製工程に分けられます。
このたび、販売を開始したプロセス用クロマトグラフィーカラムは、内径が100mmから1000mmで、クロマトグラフィー担体を手動、または充填装置で自動充填するタイプのラインナップを揃えています。また、プロセス用システムのポンプ能力は、最小6L/Hから最大1200L/Hを揃え、制御も半自動・全自動から選ぶことが可能であり、さらにユーザーの要望に合わせ装置のカスタマイズにも対応しています。
今後は、研究段階で使用できる卓上型のシステム、パイロットスケール用途でコストパフォーマンスに優れたスマートポンプシリーズの投入を計画しており、ラボからプロダクトまでシームレスなスケールアップをサポートしてまいります。
当社は、ワクチンや抗体医薬などのバイオ医薬品の精製工程に用いるクロマトグラフィー担体である「セルファイン®」を既に製造販売しており、その品質は世界の医薬品製造会社で高く評価され、安定供給を続けてまいりました。担体とそれを充填するカラム、カラムを制御するシステムを併せ最適な精製工程を顧客に提供することで、バイオ医薬品製造の安定生産へ寄与してまいります。
<合弁会社の概要>
(1)社名 |
源創精科生物科技(長沙)有限公司 |
(2)所在地 |
中国 湖南省長沙市国家高新技術産業開発区 |
(3)代表者 |
栗云天 (深圳市華創精科より選出) |
(4)設立 |
2015年1月15日 |
(5)資本金 |
308万元 |
(6)出資者 |
JNC株式会社(35%) 深圳市華創精科生物技術有限公司(65%) |
以上
バイオプロセス装置の概観