JNC株式会社(東京都千代田区、社長:後藤泰行)は、当社子会社であるJNCファイバーズ株式会社守山工場に、スルーエア不織布の生産設備を新設することといたしました。
JNCグループは、生活にかかせない衛生材料向け熱接着性複合繊維(ES繊維)の製造販売を主力事業の1つとし、主に大手衛生材料メーカーに原綿や不織布を供給しています。
ES繊維は融点の異なる2種類の樹脂から製造され、熱風により加熱することで繊維が互いに接着し、スルーエア不織布を形成します。スルーエア不織布は嵩高、柔軟性に優れ、また接着剤を使用しない肌に優しい不織布です。この特徴を活かし、当社のES繊維は紙おむつ、生理用品など生活にかかせない製品に用いられています。
世界の衛生材料市場は、ASEANを中心とした新興国の生活水準の向上と先進国における高齢化により拡大を続けており、これに伴いスルーエア不織布の需要も増加しております。
これまで当社グループは、アジア衛生材料市場の伸長に対応し、中国及びタイでスルーエア不織布の生産拠点を拡充してまいりましたが、日本国内におけるインバウンド需要に対応するため国内に不織布の生産設備を新設します。
スルーエア不織布の生産拠点は、中国の広州市、常熟市、タイのラヨーン県に次いで4ヶ所目となります。
当社グループは今回の設備の導入により、繊維事業の中核拠点である守山工場の技術力強化を図り、一層の事業拡大を目指してまいります。
<新設設備の概要>
(1)所在地 |
滋賀県守山市川田町230 |
(2)投資額 |
約18億円 |
(3)生産品目 |
スルーエア不織布 |
(4)設備能力 |
約3,600t/年 |
(5)工事着工 |
2016年1月(予定) |
(6)工事完了 |
2017年5月(予定) |
以 上