2015年入社式 社長 後藤 泰行 祝辞

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 本日4月1日、入社式が執り行われ、社長 後藤 泰行が祝辞を述べました。その内容を発表します。 

  

  

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 入社おめでとう。今日は皆さんにとって社会人初日ということになるが、私も社長職を拝命して今日が初日になる。今後の当社のあり方について、私が考えていることをお伝えする。

  

 当社はBtoBの素材メーカーだが、今後グローバリゼーション時代を勝ち抜いていくために、BtoB製造業のビジネスモデル変革についてお話ししたい。

 私は、今後サプライチェーンのあり方は変化していき、その変化に合わせて仕事のやり方を変えていかねばならないと考えている【図1】。従来のサプライチェーンのモデルを「リニア・モデル」と名づけた。これは、素材メーカーがあり、部品メーカー、最後に最終製品を組み立てるシステムメーカーという流れでビジネスが進むというモデルである。サプライチェーンのあり方は2000年代半ばから大きく変わってきたと考えており、将来のモデルを「トライアングル・モデル」と名づけた。これは、素材メーカー、部品メーカー、システムメーカーの3者が相互に連携し合うというモデルである。このようなビジネスモデルに変わった時、素材メーカーも最終顧客のニーズを的確に把握しないとビジネスチャンスを掴むことができない。

【図1】

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 私は、今後のビジネスチャンスを逃さないために、作業プロセス価値、業務プロセス価値、知のプロセス価値という、3つの「プロセス価値」というものを考えていかなくてはならないと考えている【図2】。BtoBの製造業では、製品の販売のみではなく、顧客の業務プロセスをきちんと理解し、課題を深く理解することが極めて重要である。それには顧客の業務の一部を代行する「プロセス価値」の提供が必要となる。「プロセス価値」の提供とは、製品の販売に留まらず、顧客の作業や業務プロセス、さらにはビジネスモデル構築などの知のプロセスというものを、一部代行するということである。例をいくつか挙げると、知のプロセス価値には、素材メーカーがアパレルメーカーとコラボレーションして新製品を開発し、爆発的にヒットしたという例が当てはまる。また、業務プロセス価値には、内視鏡メーカーが世界中に社員を派遣して製品の使い方を広め、世界中でシェアを育てあげたという例が当てはまる。

【図2】

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 皆さんはこれから会社の中で様々な仕事をすると思うが、皆さんが今まで経験したことのないスピード感を持って仕事をする必要がある。その際には先に述べた3つの「プロセス価値」について意識しながら、そして「技術革新と独創性で顧客を魅了する」という気概と各々の使命感を持って仕事を遂行してほしいと強く思う。

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以上