TECHNICAL COLUMN技術コラム

技術コラム一覧

バイオ医薬品のダウンストリームプロセス構築のテクニックやクロマトグラフィーカラム全般の技術情報をコラムとして配信しています。セルファインを使用したダウンストリームプロセス構築のヒントとして活用下さい。

セルファインによるCHO細胞培養上清からのモノクローナル抗体精製

CHO細胞培養上清を用いた3つのクロマトグラフィーによる精製事例。
セルファインSPA-HC、セルファインMAX Q-h、セルファインMAX GSを用いた精製事例。

セルロース系クロマトグラフィー担体(セルファイン)を用いた効率的なモノクローナル抗体の精製方法

モノクローナル抗体(mAb)のダウンストリーム(精製工程)では、プロテインAカラムによる捕捉工程とポリッシングと呼ばれる不純物除去工程があります。このコラムではポリッシング工程において使用される2つのカラムを連結し、フロースルーモードで使用する方法を紹介します(FT-FTモード)。

セルファインアフィニティ担体およびミックスモード担体を用いたモノクローナル抗体精製の2ステップ精製

プロテインAクロマトグラフィーによるキャプチャー工程と、セルファインMAX IBによるポリッシング工程の2ステップ精製で、モノクローナル抗体の高純度精製を達成する方法を紹介します。2ステップ精製を実現することで、ダウンストリーム精製の設備投資を抑え、ランニングコストの低減が図れます。

セルファイン サルフェイトを用いたヒトコロナウイルスOC43の精製事例

ウイルス精製の経験が豊富なセルファイン サルフェイトによるヒトコロナウイルスOC43(hCoV OC43)の精製例を紹介します。βコロナウイルス属のhCoV OC43は、セルファイン サルフェイトで高純度に精製されました。 セルファイン サルフェイトは、βコロナウイルス属の精製に有効なクロマトグラフィー担体です。

セルファイン フォスフェイトを用いたT7 RNA ポリメラーゼの精製

近年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンとして有名になったmRNAワクチンの製造過程において、T7 RNAポリメラーゼが用いられています。 このレポートでは大腸菌(pAR1219)にT7 RNAポリメラーゼを発現した後、その発酵液をセルファイン フォスフェイトおよびセルファインMAX DEAE(弱アニオン交換担体)で高純度に精製した事例を紹介します。 アフィニティークロマトグラフィー担体であるセルファイン フォスフェイトを用いることで極めて高純度の酵素が精製できます。

セルファインによるStreptococcus pneumoniae血清型 19F の莢膜多糖類の精製

肺炎連鎖球菌は、世界中で特に子供や高齢者に高レベルの罹患率と死亡率を引き起こしている肺炎の主要な病原体の 1 つです。 最も重要な毒性因子の1つである細菌表面の莢膜多糖 (CPS) に基づく肺炎球菌ワクチンは、これらの感染症を予防するために使用されています。 従来のエタノール沈殿は、ほとんどの血清型に適したCPSを精製するための一般的なプロセスです。ただし、それらは複雑で時間がかかります。 その結果、肺炎球菌ワクチンは非常に高価となります。ここでは、エタノール沈殿のないCPSの単純化された2段階クロマトグラフィー精製プロセスを提案します。 このプロセスには、疎水性相互作用クロマトグラフィー (HIC) および陰イオン交換クロマトグラフィー (AEX) が用いられています。 このプロセスに最適化された 2つのクロマトグラフィー担体セルファイン MAX ブチル HSとセルファインMAX Q-hvを紹介します。

抗体医薬の製造方法をわかりやすく解説

抗体医薬品は、特定の病原体や疾病に対して高い特異性と効果を持つため、近年では医療分野で注目されています。 しかし、その製造方法は非常に複雑で高度な技術が求められます。今回は、抗体医薬品の製造プロセスをわかりやすく解説します。

セルロース担体MLPを担体としたAEXクロマトグラフィー充填剤による完全および空AAV粒子の分離(英語版)

AAV製造において課題となるDNA非封入(エンプティ)粒子の除去に対し、連続孔を有するセルロース由来のモノリス様粒子(MLP)を担体としたAEXクロマトグラフィー充填剤を開発・評価しました。粒子径、細孔径を制御することで、従来のAEXクロマトグラフィー充填剤と比べて動的結合容量と分離能が向上しました。 50 L培養由来の原料をAFF精製後に本充填剤でポリッシング精製した結果、1回の精製で91.1%、2回の精製で97.4%と高純度精製を達成しました。本充填剤は、濃度勾配超遠心分離法に代わるスケーラブルな空粒子除去技術として有効であり、高純度(約95%フル)かつ高収率のAAV製剤化に貢献できます。*本資料はBioProcess International 2024(Boston)で公開された資料です。

ワクチン精製を標的とした硫酸擬似アフィニティークロマトグラフィー用セルロースモノリス様粒子の開発(英語版)

大分子の生体高分子、とくにワクチンとなるウイルス粒子の精製に向けて、連続孔を有するセルロース由来のモノリス様粒子(MLP)を担体としたクロマトグラフィー充填剤を開発・評価しました。デキストラン硫酸を修飾したMLP 1000 DexSはアフィニティにより高い動的結合容量と回収率を示し、インフルエンザA(H1N1)で従来のクロマトグラフィー充填剤を上回る吸着量・不純物除去を達成しました。高強度・低圧損のためスケールアップに有用で、ワクチン製造の下流工程の効率化に貢献できます。*本資料はBioProcess International 2024(Boston)で公開された資料です。

マルチモーダルクロマトグラフィー(MMC)充填剤によるモノクローナル抗体精製中の宿主細胞タンパク質(HCP)の低減(英語版)

プロテインAクロマトグラフィー後のポリッシング精製に有効な新規のマルチモーダルクロマトグラフィー(MMC)充填剤を開発・評価しました。連続孔を有するセルロース由来のモノリス様粒子(MLP)を担体とし、長鎖アルキルに一級アミンを修飾したクロマトグラフィー充填剤です。細孔径を最適化することで、高負荷でも宿主由来タンパク質(HCP)を強力に低減できます。フロースルーモードで使用することでモノクローナル抗体(mAb)の回収率約99%、HCPは最小8 ppmまで低減しました。滞留時間の影響が小さいため、高流速精製による処理時間の短縮に貢献できます。*本資料はBioProcess International 2024(Boston)で公開された資料です。

次世代モダリティとなるウイルス粒子精製のための連続孔を有するセルロース由来のモノリス様粒子(MLP)の開発(英語版)

ワクチンや遺伝子治療の原薬となるウイルス粒子など大分子の精製に特化した連続孔を有するセルロース由来のモノリス様粒子(MLP)を開発しました。直通細孔(モード半径約1.5 µm)を持つ多孔質構造によって、粒子内部へ容易にアクセスでき、高い動的結合容量を実現します。デキストラン硫酸を修飾したMLP 1000 DexSは、インフルエンザAやSARS‑CoV‑2の精製で高回収率と高純度な夾雑物の除去を示しました。さらにAEXを修飾した充填剤ではAAV空/充填カプシドの分離で既存品を上回る性能を確認しております。次世代モダリティに極めて効果的なクロマトグラフィー充填剤として新規開発を進めていきます。*本資料はBioProcess International 2025(Boston)で公開された資料です。

新規開発中のセルファイン™ フォスフェイトHCは、T7 RNAポリメラーゼやその他の大きな生体分子の効率的な精製を可能にします(英語版)

セルファイン™ フォスフェイトHCは、細孔容積を拡大した新規の高吸着クロマトグラフィー充填剤です。セルロース粒子にリン酸基を修飾したユニークなリガンドを有しています。30 kDa以上の大きな核酸結合タンパク質の精製に適し、Hisタグ不要で効率的に精製できます。T7 RNAポリメラーゼでは既存品と比較して動的結合容量が約9倍に向上しました。E.coliライセートからの精製では、第1ステップでセルファイン™ MAX DEAEでDNA・不純物を低減、第2ステップでセルファイン™ フォスフェイト HCでのアフィニティ精製、第3ステップでセルファイン™ ETクリーンLでエンドトキシン低減を行いました。この3つの精製工程によって高活性・高純度を迅速に達成しました。*本資料はBioProcess International 2025(Boston)で公開された資料です。

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