アフィニティクロマトグラフィー充填剤
エンドトキシンの特異的な除去

セルファインTMETクリーン

エンドトキシン除去用アフィニティクロマトグラフィー充填剤ETクリーンIntroduction

セルファインETクリーンは、真球状のセルロース粒子にポリ-ε-リジンを固定化したクロマトグラフィー充填剤です。 目的のサンプル溶液からエンドトキシンを効率よく除去することができます。 ポリ-ε-リジンは25-35個のε-リジンポリマーで、Streptomyces albulusによって得られる発酵製品です。 ポリリジンは食品の保存剤として使用されており、安全性の高いリガンドです。

セルファインETクリーンは熊本大学との共同研究で開発されました。 ポリ-ε-リジンをセルロース粒子に安定的に固定化されています。このため定置洗浄(CIP)で使用される一般的な薬剤、例えば0.2M NaOHなどに優れた安定性を示します。

セルファインETクリーンは大腸菌などのグラム陰性菌がら生じるリポポリサッカリドを、生理食塩水などの条件下でも効率的に除去することができます。 高塩濃度の条件でもエンドトキシンは脱離しない為、タンパク質からエンドトキシンを除去したい場合、好適に使用できます。 ポリ-ε-リジンはアフィニティリガンドですが、タンパク質とは異なり、過酷な条件でも失活しません。

セルファインETクリーンSの電子顕微鏡写真
Electron micrograph of Cellufine™ ETclean-S beads.

セルファインETクリーンの構造Partial Structure

セルファインETクリーンSのリガンド構造

ETクリーンの特長Characteristics

製品名 保存液 平均径 細孔サイズ*
セルファイン™ETクリーン S 20 %エタノール水溶液 ca. 40-130 μm Mlim 2000
セルファイン™ETクリーン L 20 %エタノール水溶液 ca. 40-130 μm >Mlim 2x106

*細孔サイズは異なる分子量のプルラン、マルトースを指標にしてゲルろ過分析して計算した。

ウシ血清アルブミン(BSA)からのエンドトキシンの選択的吸着Selective adsorption of endotoxin (LPS) from a bovine serum albumin (BSA) solution by Cellufine ET clean beads.

セルファインETクリーンを用いたタンパク質からのエンドトキシン除去

0.2gの湿潤担体に2mLのサンプル(BSA: 500 μg/ml, E. coli O111: B4 LPS: 100 ng/ml, pH 7.0, ionic strength of μ = 0.05-0.8) を加えて撹拌後、サンプル上清中のエンドトキシン量を測定。

様々なタンパク質から効率的にエンドトキシンの除去が可能です。Selective removal of endotoxin from a protein solution by Cellufine™ ET clean beads.

サンプル セルファイン™ ETクリーン S セルファイン™ ETクリーン L
タンパク質(pI) エンドトキシン スパイク量(pg/ml) (μ = 0.05, pH 7.0) (μ = 0.4, pH 7.0)
除去後のエンドトキシン量(pg/ml) タンパク質回収率(%) 除去後のエンドトキシン量(pg/ml) タンパク質回収率(%)
Ovalbumin(4.6) 28,000 81 99 <10 95
BSA(4.9) 32,000 45 99 <10 97
Myoglobin(6.8) 4,500 18 99 <10 98
γ-globulin(7.4) 5,600 20 99 <10 97
Cytochrome C(10.6) 1,500 15 99 <10 98

0.3mLのETクリーンに2mLのタンパク質溶液(1mg/ml)を加えて、エンドトキシンをスパイクさせた。ETクリーンSは除去率に優れ、ETクリーンLは除去量に優れる。

実例の紹介Application Data

ETクリーン LによるBSAからのエンドトキシンの除去

操作条件

カラム
1 X 1.1 cm (I.D.) (1.1ml)
流速
0.17 ml / min (10cm / h)
吸着バッファー
50 mM PB, pH 7 + 0.15 mol NaCl aq

測定方法

タンパク質
分光光度計 280 nm吸収
エンドトキシン
LALテスト

- インジェクションサンプル (150 ml)
- BSA 1 mg/ml、エンドトキシンスパイク濃度 100 EU/ml

セルファインETクリーンLを用いたBSAからエンドトキシン除去
Removal of the endotoxin from Albumin.

ETクリーン Lによる卵白リゾチームからのエンドトキシンの除去

操作条件

カラム
10 x 0.9 cm (I.D.) (9.6 ml)
流速
0.5 ml / min (47 cm / h)
吸着バッファー
1 mM Tris-HCl, pH 7.3
グラジエント
0 → 1.0 mol / l NaCl aq.

測定方法

タンパク質
分光光度計 280 nm吸収
エンドトキシン
LALテスト

- インジェクションサンプル (1ml) : リゾチーム濃度14 mg / ml

セルファインETクリーンLを用いた卵白リゾチームからエンドトキシン除去
Removal of the endotoxin from Lysozyme.

ETクリーン Lによるインスリンα鎖からのエンドトキシンの除去
- インジェクションサンプル (1ml) : インスリンα鎖13 mg / ml,、エンドトキシン309 EU / ml

セルファインETクリーンLを用いたインスリンα鎖からエンドトキシン除去

ETクリーン Lによるトランスフェリンからのエンドトキシンの除去
- インジェクションサンプル (1ml) : トランスフェリン13 mg / ml、エンドトキシン2982 EU / ml

セルファインETクリーンLを用いたトランスフェリンからエンドトキシン除去

参考文献References

1) M. Sakata, M. Todokoro, C. Hirayama, American Biotechnol. Lab., 20 (2002) 36.
2) M. Todokoro, M. Sakata, S. Matama, M. Kunitake, J. Ohkuma, C. Hirayama, J. Liq. Chrom. & Rel. Technol., 25 (2002) 601.

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