開発品のご紹介:
インスリン製造用 r-トリプシン固定化担体
インスリン製造用 r-トリプシン固定化担体とは
インスリン製造に使用される組換えトリプシンをセルロース粒子に固定化した酵素固定化担体です。トリプシンはセルロース粒子に共有結合しているため、トリプシン活性はフリー体よりも極めて安定しています。この特徴からトリプシン酵素の繰り返し使用による製造比例費の削減が期待できます。
開発品の取扱い方について
r-トリプシン固定化担体は開発品となります。クロマトグラフィー充填剤セルファインはISO 9001により品質が保証されていますが、本品は開発中につき、品質が変更される可能性があります。
本品は販売しておりません。開発品として少量のサンプル提供を行っております。本品を製造用途で検討してみたい企業様(医薬品製造、診断薬、その他製造等)、研究者様におかれましては、その旨ご同意頂き、用途を勘案の上、サンプルをご提供させて頂きます。
サンプルのご要望は以下までお問い合わせください。
特徴
- pH条件に依存しない優れた酵素活性トリプシンを固定化することでアルカリ条件でも好適に使用できます。
- 高温条件での優れた耐久性自己消化しませんので、優れた耐久性があります。
- 長期間の優れた保存安定性長期間保存できます。
- r-トリプシン固定化担体の定置洗浄酸性洗浄液に対する耐性があります。
- 繰り返し使用性能各種条件で、300回以上の繰り返し使用が可能です。
- 有機溶媒中での安定性各種有機溶媒でも失活しません。
メリット
- 繰り返し使用できるため製造比例費の削減に貢献できます。
- 耐圧性の高い担体へ固定化していますのでカラムに充填して使用できます。
- 天然由来原料のセルロースへ固定化しているため、安全性に優れています。
- 各種溶媒中で使用することができます。
r-トリプシン固定化担体の特長 | |
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リガンド | 組換えトリプシン (豚由来トリプシン E.coliで製造) |
ベース担体 | セルロース粒子 |
粒径 | 平均90μm |
酵素活性 | > 2,000 BAPNA (Benzyl-DL-arginine-p-nitoroanilide) U/ml |
保存液 | PBS – 50 % グリセロール |
pH条件に依存しない優れた酵素活性
高温条件での優れた耐久性
有機溶媒中でのトリプシン活性
インスリン製造で使用される一般的な有機溶媒中でもトリプシンフリー体と同等の活性を維持しています。 一定濃度の有機溶媒では活性は低下しますが、これは失活しているわけではありません。溶媒を除去して測定すると活性は維持されていることが判っています。