1) MC-Media Padカバーフィルムの上部に検査日時、検体番号、希釈倍率を記入します。
2) 10倍希釈液を作ります。
3) 10倍希釈液をMC-Media Padに添加します。
4) 100倍希釈液を作り、MC-Media Padに添加します。
5) 1000倍希釈液を作り、MC-Media Padに添加します。
6) MC-Media Padを培養器に入れ、各製品の指定温度及び時間で培養します。
7) 培養器からMC-Media Padを取り出し、各製品の判定方法に従って、コロニー数を測定します。コロニー数が測定範囲を超える場合は、より希釈した試料での結果を採用し、測定範囲内に収まるようにしてください。
8) コロニー数と希釈倍率から、食品中に含まれる菌数を計算します。単位は「cfu/g」または、「個/g」です。
・10倍希釈液の場合:菌数=コロニー数×10
・100倍希釈液の場合:菌数=コロニー数×100
・1000倍希釈液の場合:菌数=コロニー数×1000
注意)
MC-Media Pad CC・EC・SA・サルモネラは、非加熱食品の試験でパッド全面が発色することがあります。これは食品に含まれる酵素によって、コロニー発色剤が反応しているためです。
この場合、培養を始めてから短時間(2時間頃から)で発色してきます。コロニーの判定が困難な場合、食品検体をより希釈して、酵素の影響を低減することを推奨します。最適な希釈倍率は食品によって異なりますので、検査する食品に適切な希釈倍率を確認してください。
検体が著しい酸性または塩基性の場合、菌の発育または発色が不良になり、正確な菌数が測定できないことがあります。水酸化ナトリウム水溶液や塩酸を加えて、検体のpHを中性域にしてください。
検体の塩濃度が高い場合、菌の発育が不良になり、正確な菌数が測定できないことがあります。希釈して塩濃度を下げてください。
寒天培地と異なり、MC-Media Padでは培地による希釈が起きません。検体のpHや塩濃度の影響を、MC-Media Padは寒天培地より受けやすいことにご注意ください。
|