検査の目的と意義

食品衛生検査の実施は、飲食に起因する衛生上の
危害の発生を未然に防止するために、
食品の安全性、有益性、健全性を評価するのに必要不可欠のものです。
したがって、検査目的をまず明確にし、
その目的に適した検査対象物を採取し、
正確な検査を実施しなければなりません。

検査の目的

1 食品衛生法に基づく検査:成分規格や基準の定められている食品に対し、その製品が規格に適合しているか、基準に従って製造・加工が行なわれているかを判定する。
2 贋造品(にせもの)であるか、不当表示をしていないか。
3 衛生上危害を生ずる恐れのある有毒または有害な物質がどのくらい含まれているか。
4 食中毒、伝染病の発生に伴う原因食品および原因物質の追究。
5 製造加工工程における品質管理。
このうち(5)は食品製造業者が自主管理のために行なう検査で、定期的に製品の検査を実施することにより、汚染源の有無や製造工程の欠陥個所が指摘できる。検査結果は製造・加工などの工程にフィードバックし、不良原因の排除、工程の改善へ結びつけていかなくてはならない。