セルファイン MLP™とは?

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セルファイン MLP™とは?

セルファイン MLP™は、1μmを超える連続細孔構造をもつ、高度に架橋されたセルロース粒子です。粒子内部には大きな流路(フロースルーポア)が形成されており、粒子内への対流輸送を可能にします。そのため、粒子内部表面は大きなウイルスやVLP(ウイルス様粒子)などの大型生体分子の吸着に適しています。

セルファイン MLP™の表面および細孔構造

Surface
Cross-section
  • 粒子表面から内部にかけて大きな連通孔を有し、骨格内部には微細孔を有しています
  • 粒子内の連通孔の直径は約1.5μmです。

モノリスカラムに対する優位性

セルファイン MLP™は、充填カラムの柔軟性とモノリスカラムのようなの高い物質移動性を兼ね備えています。

  • 従来のカラム装置に対応しています。
  • 製造スケールでの精製プロセスに容易にスケールアップ可能です。
  • 大規模なバイオプロセスの精製工程に最適です。
モノリスカラム セルファイン MLP™
細孔構造 大きな連通孔 大きな連通孔
形状 一体型 粒子充填型
スケールアップ性 限定的 従来カラムへ柔軟に対応
大規模運転 困難 容易
柔軟性 低い 高い

モノリスカラム

Monolith column

セルファイン MLP™

Cellufine MLP™

優れた吸着性能

セルファインMLP™は、大きな連通孔を有するクロマトグラフィー担体です。ターゲット分子が連通孔を通じて粒子内部まで速やかに移動できるため、高い線流速条件下でも高い動的結合容量(DBC)を発揮します。
本検討では、ワクチン精製用アフィニティクロマトグラフィー担体「Cellufine MLP™ DexS」を用いて、不活化インフルエンザワクチンに対する動的結合容量を評価しました。その結果、Cellufine MLP™ DexSは従来型担体と比較して、約5倍の高い動的結合容量を示しました。

Cross-section
カラム: ID 5 mm × 1.5 cm L (CV=0.29 mL)
流速: 0.5 mL/min
サンプル (24 mL): インフルエンザ A型 (H1N1) MDCK細胞由来
洗浄 (6 mL):10 mM リン酸バッファー + 0.12 M NaCl
溶出 (2.4 mL):10 mM リン酸バッファー + 2.0 M NaCl

セルファイン MLP™の優れた流速特性

セルファインン MLP™は、相互に連結した細孔構造を有する粒子で構成されており、移動相が粒子内部の細孔全体へ容易に浸透します。その結果、大きな圧力損失を生じることなく、高流速での運転が可能です。

本試験では、壁面効果の影響を最小限に抑えるため、内径10 cmのカラムにセルファイン MLP™を充填し、圧力損失を評価しました。その結果、600 cm/hrという高い線速度においても、運転圧力はわずか0.15 MPaに抑えられることが確認されました。I

これらの結果は、セルファイン MLP™が従来のクロマトグラフィー充填剤とは一線を画す、優れた流速特性を有していることを示しています。

Cross-section
カラム: Axichrom100/300 (ID 10 cm)
カラム高さ: 19.5 cm
パッキングファクター: 1.20
移動相: 純水

従来のセルファイン™ベース担体との比較

ベース担体のSEM画像を比較しました。セルファイン™ サルフェイトは緻密な細孔構造を有しており、粒子表面への吸着を利用して分離・精製を行います。セルファイン MAXは繊維状のマトリックス構造を特徴とし、大きな比表面積によって優れたタンパク質精製性能を発揮します。一方、セルファイン MLP™は約1,500 nmの大孔径を有しており、ワクチン、プラスミドDNA、mRNA、エクソソームをはじめとする大型バイオ医薬モダリティの精製に最適化されています。

セルファイン™ サルフェイト

Cross-section

セルファイン™ MAX

Cross-section

セルファイン MLP™

Cross-section
セルファイン™ サルフェイト セルファイン™ MAX セルファイン MLP™
細孔サイズ (nm) < 5 100 1500
BET比表面積 (m²/g-dry) 0.1 ~ 0.2 100 ~ 150 10 ~ 30
特徴 表面吸着 細孔内の大きな吸着場 大きな貫通孔
主なアプリケーション ウイルス タンパク質 ウイルスベクター、エクソソーム、pDNA、mRNA

従来のセルファイン™ベース担体と比較して、セルファイン MLP™は極めて大きな細孔径を有しており、タンパク質よりもウイルス、プラスミドDNA、mRNA、エクソソームなどの大型バイオ粒子の精製に適しています。

内部細孔構造へのアクセス性

蛍光微粒子(100 nm)を用いた評価

染色剤(赤色)で染色した充填剤を、100 nmの蛍光粒子(緑色)を含む溶液に浸漬し、共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)を用いて粒子が充填剤内部の細孔構造へ拡散する様子を観察しました。

従来のセルファイン™充填剤

Surface

セルファイン MLP™

Cross-section
  • 100 nmのナノ粒子がMLP粒子内部へ拡散

アプリケーション

セルファイン MLP™は大型バイオ粒子の精製に最適なクロマトグラフィー充填剤です。ワクチン、ウイルス様粒子(VLP)、アデノ随伴ウイルス(AAV)をはじめ、プラスミドDNA、mRNA、エクソソームなどの先進的なバイオ医薬モダリティの精製効率を大幅に向上させます。

  • Influenza virus
    インフルエンザウイルス
  • AAV
    AAV
  • Antibody
    抗体
  • Lentivirus
    レンチウイルス