ポリリジンとは
ポリリジンとは微生物による発酵生産物です。

- ポリリジンは保存料として優れた性質をもつため、多くの食品の保存に利用されています。
- ポリリジンは厚生労働省告示の既存添加物名簿(三百九十七)に収載されています。
- ポリリジンを食品にご使用の際は物質名と用途名の併記表示が義務付けられています。
表示例:保存料(ポリリジン) - ポリリジンは微生物に電気的にとりつき増殖を妨げることにより、静菌作用を発揮します。
ポリリジンの特長
1. 安全性が高い
- 急性毒性試験:LD50 5.0g以上(ラット雄、雌)
- 変異原性試験:陰性
- 慢性毒性試験/がん原性併合試験実施済み(基礎と臨床29(6)1416~1431,1995)
2. 広範囲に対応
- グラム陽性菌(セレウス菌等)、グラム陰性菌(大腸菌等)、酵母など広範囲の微生物、特に食中毒原因菌に対しても、優れた増殖抑制効果を発揮します。
- 枯草菌をはじめとする耐熱性菌に対しても、優れた増殖抑制効果を発揮します。
- 食品の腐敗に大きな影響を及ぼす乳酸菌に対しても強い抑制効果を発揮します。
ポリリジンの微生物増殖抑制効果

3. さまざまな使用条件に対応
広いpH領域で使用が可能です。熱に対しても極めて安定しており、水への溶解性に優れています。
各pH領域でのポリリジン増殖抑制効果

ポリリジン熱処理品増殖抑制試験(熱安定試験)

- ※
試験菌はEscherichia coliを使用
4. おいしさそのまま
食品に風味に対する影響が少なく、おいしさを損なう心配がほとんどありません。
ポリリジン製剤の主な用途

- ※
上記は一例ですので、ご不明の点はご相談ください。
お問い合わせ
化学品事業部ライフケミカル部
- TEL.03-3243-6150
- FAX.03-3243-6219