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素材の特性

ポリオレフィン

ポリオレフィンはポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)などの総称です。
ポリプロピレンはプロピレン単位(-CH2-CHCH3-)を主成分とした長鎖状合成高分子です。
ポリエチレンはエチレン単位(-CH2-CH2-)を主成分とした長鎖状合成高分子です。
酸・アルカリへの耐久性に優れています。水系で連続使用の場合は80℃以下を目安としてください。
またポリオレフィンは親油性(吸油性)樹脂であるため、比較的高い温度で芳香族系炭化水素溶剤に接触させると膨潤する場合がありますので、60℃以下を目安としてご使用ください。
また、酸化力が強い、あるいはラジカルを発生しやすい環境で使用すると、分解する恐れがあります。

ポリエステル

ポリエステルはエステル結合を持った合成樹脂の総称で、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)などがあります。
機械的性質、特に寸法安定性が優れており、耐溶剤性と耐熱性のある素材です。
但し、酸・アルカリ及び熱水で使用すると加水分解する恐れがあります。

ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)

有機合成樹脂の中で最も耐熱性と耐薬品性に優れており、ほとんどの薬品に侵されません。
疎水性のため、水系の液体での濡れが困難です。(親水化処理したものもあります。)
燃焼させると有害なフッ化水素ガスを含んだ酸性ガスが発生し、炉を傷めます。

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警告 PTFEを含んだフィルターは焼却処分はしないでください。

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ポリサルホン(PSU)

ベンゼン環が-SO2-、-O-、-C(CH3)2-との共有結合により連結された高分子です。
サルホン結合が高剛性を、エーテル結合、イソプロピリデン結合が靭性を高めています。
そのため、膜としては、広い温度領域で強靭性、高強度を持っています。
但し、濃硫酸、濃硝酸、芳香族炭化水素溶剤や、アセトン、比較的高温のアミノ基を含んだ薬品には侵される場合があります。

ポリエーテルサルホン(PES)

ベンゼン環が-SO2-と-O-との共有結合により交互に連結された高分子で、類似の構造を有するPSUよりも高い耐熱性を示します。
耐薬品性においてもPSUに比較して優れており、濃硫酸、濃硝酸を除く酸、アルカリをはじめ、オイル類、脂肪族炭化水素などに対して耐性を有する一方、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド (DMF)、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)等には溶解します。

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