NEW BUSINESS 新規事業への取り組み
効率よい化学合成を実現し、
環境負荷を低減する
マイクロリアクターによる
フロー合成反応技術を開発
マイクロリアクターと独自のマイクロミキサーを組み合わせ、
フロー合成反応から後処理までを一貫して行う連続合成プロセスの技術開発を進めています。
この技術は、高い混合性能、高速熱交換、滞留時間の厳密な制御、
界面制御、危険な反応のリスク低減などに優れた効果を発揮します。
また、コンテナプラントにおける装置全体のコンパクト化や、オンサイト製造による効率化が実現でき、
化学工業全体での環境負荷低減に大きく貢献します。
マイクロリアクターによるフロー合成反応
従来の化学合成で用いる大きな容器(反応釜やフラスコ)を使用せず、非常に小さい流路に原料を流し込みながら化学反応を進める新しい化学合成技術です。従来のバッチ合成に比べて、小さな空間で反応させるため、効率よく化学反応が進み、使用するエネルギーや材料が削減できます。
事業環境・社会的な課題
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効率的かつ持続可能な
化学合成プロセス技術の開発 -
エネルギー使用量と廃棄物の
削減による環境負荷の低減 -
新技術開発における小規模実験から
大規模生産への移行
プロジェクトの構成
コアとなるフロー合成反応の技術は、生産技術部を中心に、岐阜薬科大学と共同で研究を進めています。また、グループ会社のJNCエンジニアリング(株)と協業して、コンテナプラントの設計・製造の効率化を推進しています。

業界の強みと今後の事業展開
フロー合成は、従来の化学合成に用いるバッチ法に比べて、高いエネルギー生産性かつ廃棄物の排出量削減ができるため、製品の生産コストの削減と環境負荷の低減に貢献します。また、大規模生産への容易な移行や、危険物質取り扱いのリスク低減を実現し、持続可能な化学産業の構築に向けて、環境負荷の低減と技術革新の両方において大きな役割を果たす技術です。
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高い熱交換性とエネルギー使用効率
によるコスト削減と環境負荷低減 -
少量の小規模実験から
大規模生産への移行が容易 -
危険物質の取扱い削減による
爆発や毒性ガス発生のリスク低減

ファインケミカル
香料や電子材料、農薬などのファインケミカル製品の製造において、高性能材料の合成プロセス最適化が進んでいます。今後幅広い分野への応用が期待されている中、JNCは合成プロセス改善を通じて、より高機能な材料を商業化することで、社会に新しい価値を提供します。

医薬品 / 化粧品
医薬品や医薬品中間体、化粧品用の材料において、自然由来の成分を活用した持続可能な製造プロセスが注目されています。JNCは、こうしたグリーンケミカル製品の開発を進め、安全性と環境に配慮した製品づくりに貢献します。