液添加〜培養

液を添加した時に表面にシワができるが検出に影響がないか?

検出には影響しません。シワを指先でのばさないようお願いします。発生したシワは培養中に(ほぼ)消失します。

液を添加した時に撥水する数mm大の領域がある。

検出には影響しませんが、カバーの上から、指先で軽くたたいていただくと、その領域は消失します。

カバーを閉じた時に、完全に密着しないで隙間ができる。

培地部の周辺を、指先でなぞるようにして、空気を追い出してください。小さな隙間は検出に影響しません。

積み重ね数は?

真菌を除いて20〜30枚程度(倒れない範囲)まで可能です。真菌では、積み重ねないでカバー部を空気にさらした方が良好な検出を示します。

 

※真菌類の好気性に起因します。

培地部から粘度溶液が漏れだし、コロニー形状がスミアー(にじんで流れたように)となった。

高粘性の基材を採用しているため、次のような粘度関係因子により培地部から基材があふれ、コロニーの形状が乱れます。
 【1】
.試料希釈液に水を使用した。
 
【2】培養温度が高い(概ね37℃以上)。
 
【3】添加量が多い(概ね1.2ml以上)。

培地表面が乾燥し、コロニーがでない。

液添加量が少ない(概ね0.9ml以下)。
カバーシート
と台紙部に大きな隙間がある。

拡がったコロニーや流れ星様の形状のコロニーがでた。

連続している場合は一つと数えてください。

 

※運動性の高い菌がこのような形状を示します。
試料液について

適当でない試料液とは?

塩濃度の高い試料、塩濃度による生育阻害によって検出が低下します。また、着色した試料の場合、その背景により発色スポットが見づらくなります。

 

※生理食塩水等により希釈して検査ください。

大腸菌群、真菌用、黄色ブドウ球菌用で、一面に着色した。

精肉、生野菜などでは試料由来の酵素による発色がみられます。これは数時間(約5時間程度)で確認される為、微生物由来の発色と区別できます。

 

※背景色が強く出る場合は、(10倍からの)希釈をした後、使用ください。
その他

保管温度は?

冷蔵保管(あるいは2〜15℃の冷暗所)ください。
サニ太くんは乾燥(完全乾燥ではありません)培地のため、短期的な保管などの場合でも、室温域には比較的安定ですが、メーカーとしては冷蔵保管をお願いしています。変色がみられた製品については使用しないでください。

一般生菌用について

一般生菌用で検出しにくい微生物は?

以下の微生物が検出しづらいことが実験的に判っています。
 ◇多くの乳酸菌(嫌気性や発色剤
/TTCの還元活性が低いため)
 ◇
ある種のMicroccus属細菌などのグラム陽性球菌(TTCに感受性のため)
 ◇
ある種のシュードモナス属細菌
また、単一菌の多菌数(>106cfu/ml)の場合、時として薄いor部分的な着色となります。

 

※一般生菌の発色剤であるTTC還元能(呼吸系に関与します)の弱い微生物がいます。

培地部の一部分が大きく着色することがあるが?

ごくまれなカビの一種によって培地の一部分に大きく着色することがあります。着色部分の一塊を1つのコロニーとして判定してください。

 

※寒天培地の場合、表面で検出されるときは一面に広がります。

大腸菌群用について

大腸菌群用の特徴は?

検出原理に感度の高いX-gal法を採用しています。この原理の違いにより、国内で広く利用されているデソキシコレートよりも感度の高い結果がでます。資料を用意しています。詳細はお問い合わせください。

 

※X-galはβ-ガラクトシダーゼの基質となります。

2日目にわたって発色スポットが確認される(数が増える)。

損傷菌の場合、24時間以上の培養時間を要することがあります。

一面に着色した。

乳酸菌が数多く存在すると乳酸菌由来の酵素により短時間(5時間程度)で着色します。スポット形状にはなりません。
乳酸菌が数多く存在すると予測される試料については培養5時間経過後に確認ください。着色の影響で大腸菌群の発色スポットが見づらくなり判定ができない場合もあります。

 

※プレーンヨーグルトなどの乳酸食品でみられます。

糖分が多いサンプルで検出が低下した。

糖分が多いサンプルではβ-ガラクトシダーゼ活性を阻害するため検出が低下します。

 

生理食塩水により希釈してください。
真菌用について

真菌用で、カビと酵母の区別は可能か?

カビは酵母に較べ拡がりある形状を示しますが、正確な区別はできません。

培養条件について

真菌用では、積み重ねないでカバー部を空気にさらした方が良好な検出を示します。

 

※真菌類の好気性に起因します。
色ブドウ球菌用について

黄色ブドウ球菌

環境、特に、皮膚検査用としての用途に適しています。
原理などは資料を参照ください。
黄色ブドウ球菌の判定には生化学的鑑別をおこなってください。

サルモネラ用について

サルモネラ用でCitrobacter属細菌との区別は?

Citrobacter属細菌はグリセロール分解により、硫化鉄の産性が抑制されますが、同属間の菌株による差がでます。生化学的な鑑別をおこなってください。
初発の菌数が多い時、硫化水素産生が抑制される場合があります。
原理などは資料を参照ください。

廃棄法

使用した後の廃棄方法は?

使用後は高圧蒸気滅菌などにより滅菌操作をした後、廃棄ください。
直接ふき取り

液があふれたが…。

ふき取り検査の場合、滅菌生理食塩水1mlを添加し、15分以上放置した後、お使いください。

 

※ふき取った箇所は清浄綿等で殺菌してください。

発色スポットが偏った。

スミアー法(ふき取り箇所に押し当てて動かす)よりスタンプ法(ふき取り箇所に押し当てる)をお薦めします。また、軽く指先全体で抑える(撫でる)ようにして使用ください。

 

その他詳細はお問い合わせください。

*ご使用にあたっては、使用の注意をよくお読みください。
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