タイにスルーエア不織布の製造販売会社を設立

2012年04月23日

 JNC株式会社(本社:東京都千代田区、社長:森田美智男)は、東南アジアにおける衛生材料の急速な普及に対応するため、タイにスルーエア不織布の製造販売を行なう新会社を設立します。

 当社は従来、中国・アジア向けの拠点として、広州ES繊維有限公司(中国・広東省)を通じてスルーエア不織布を販売してまいりましたが、昨年、中国衛材市場の急速な成長に対応するため、智索無紡材料(常熟)有限公司(中国・江蘇省)を設立し、能力を増強いたしました。しかし東南アジアにおける経済発展に伴い、同地域の衛生材料市場が爆発的に拡大していることから、衛生材料メーカーから更なる供給体制の拡充が強く求められていました。

 この要求に応えるため、当社はタイ国Rayong県Amata City工業団地内に製造販売の新拠点を設立します。当社は繊維・不織布事業において、東南アジアおよびインド・中東市場を戦略的に重要な市場と捉えており、今後も同地域の衛生材料市場は成長を続けることが期待されることから、この新会社はインド以西への輸出拠点として増設も検討しております。

 当社(当時チッソ)は、1972年に世界に先駆けて熱接着性複合繊維(ES繊維)の商業化に成功して以来、長年にわたり技術および知見を蓄積してまいりました。ES繊維は、融点の異なる2種類の樹脂を組み合わせた熱接着性の複合繊維であり、ES繊維からつくられる不織布は、接着剤を使用していないため肌への安全性が高い特長に加え、高い品質および加工性のよさが顧客から高い評価を受けております。

 当社は、米国FiberVisions社との合弁会社であるES FiberVisions社のグローバルネットワークを通じてES繊維を全世界に販売しています。またFiberVisions社は、今年1月にポリエステルチェーン世界最大手のIndorama Ventures PLCに譲渡されたことから、当社は今後、同社とも提携することを視野に入れ、更なるES繊維と不織布事業を拡大して参ります。

<新社の概要>
 社名: JNC ES Nonwovens Thailand Co., Ltd. (仮称)  代表者: 下村洋三(JNC㈱ 繊維事業部長)(予定)  設立: 2012年6月 (予定)  登録資本金: 210百万タイバーツ  所在地: タイ国 Rayong県 Amata City工業団地内  出資者: JNCファイバーズ株式会社 100%  事業内容: スルーエア不織布の製造・販売  生産能力: 4,800t/年

<FiberVisions社について>
 FiberVisions社は世界最大のPP繊維メーカーであり、米国ジョージア州のアセンス、コビントン、デンマークのバルデ、中国の蘇州に工場を保有しています。FiberVi sions社は弊社とは2000年から複合繊維の販売において、提携関係にあります。

<当社の複合繊維、不織布拠点>
 ・複合繊維-製造
 JNCファイバーズ株式会社(滋賀県守山市)、広州ES繊維有限公司(中国)、
 FiberVisions A/S(デンマーク)、FiberVisions Corporation(米国)
 芸愛絲維順(蘇州)繊維有限公司(中国)

・複合繊維-販売
 ESファイバービジョンズ株式会社(大阪市)、ES FiberVisions Hong Kong Ltd.(香港)
 ES FiberVisions China Ltd.(中国)、ES FiberVisions ApS(デンマーク)、
 ES FiberVisions LP (米国)

・不織布-製造
 JNCファイバーズ株式会社(同)
 広州ES繊維有限公司(中国)、智素無紡材料(常熟)有限公司(中国)

              画像: スルーエア不織布