2018年入社式 社長 後藤 泰行 祝辞

 本日4月2日、入社式が執り行われ、社長 後藤 泰行が祝辞を述べました。その内容を発表します。

 

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 皆さんがこのJNCの門をくぐり、社会人としての第一歩を踏み出すことに対して、心から「おめでとう」を申し上げたい。本日列席の役員をはじめ全社員が皆さんを歓迎し、新戦力としての活躍を期待している。皆さん一人ひとりが、会社に選ばれて、今日この場にいることは、素晴らしい達成である。まずは大いに喜んで、胸を張ってほしい。

 この入社式の機会に、皆さんの今後の職業人生の役に立つと考える、7つの事をお話ししようと思う。

 

1.入社するということの意味合い

①  JNCの社名は皆さん自身と不可分である。

②  社会は、皆さんの人となり、行動を見て会社を推し量ることになる。

   皆さんの好感度は、会社の好感度につながるということである。

③  会社の浮き沈みは、皆さんの浮き沈みに直結する。

 

2.当社はいかなる会社であるか

 JNCは2011年4月に親会社のチッソ株式会社から事業譲渡を受けて生まれた会社である。チッソの歴史の中で、水俣病の発生は最大の痛恨事であり、その結果大きな負の遺産を背負った。しかし私たちはその大きな反省に立ち、皆が一丸となって責任の完遂を行っている。これは誇りにしてよいと私は考える。

 

3.働き方について

 政府は「働き方改革」の一環として、長時間労働の是正に動き出している。世の中の学生さんのコメントを聞くと、「有休が確実に取れるかなど、働く条件についてしっかり見たい」、「ワーク・ライフ・バランスの取れた職場」といった、仕事の時間ときつさに関する関心が高いような印象を受ける。

 もちろん、心身の健康を損なうようなことがあっては自分にも会社にもプラスにならない上、皆さんが配属される職場では、今後仕事の「時間」ではなく、「スピード」と「能率」がより重視されるようになることは間違いないと思う。しかし、発揮すべき能力が「長時間の我慢」から「能率」に変化することは、仕事が楽になるということではない。また、仕事を覚えて、個人の人材価値を確立するためには、具体的な仕事のケースを多くこなし、脳みそが汗をかくような、あるいははらはらするような経験をなるべく多く積み重ねることが早道である。

 皆さんが、将来頼りにすべきは、第一に自分自身の人材としての価値であり、会社ではない。自分の人材価値を早く作り、育てて、維持していくことが重要である。

 

4.「夢をもつ」ということ

 「人から情報を与えられた」や「机に座って頭で考えている」という時に、本気で「なりたい自分」や「夢」は描けるものではない。自らの成長を感じる中で生まれる「なりたい自分」や「夢」が描けるのは、今の延長線上にその事柄をイメージできた時だけである。果てしなく遠い「夢」だとしても、「今の延長線上にある」と感じることができた時に、自己設定、自己発生されるものなのである。

 そのために必要なことは、まず、目の前のことを一つひとつ逃げずにクリアしていくこと。多くの経験を積むことが「夢」を持ち、その夢を達成するための唯一の方法である。

 

5.自己教育

 たとえば、向こう50年以上働くと考えると、一つの会社、あるいは一つの仕事が、今後50年続くのかどうかが問題になる上、続いたとしても、個々人が仕事のスキルを陳腐化させることなく、変化するビジネス環境について行くことはできない。

 明らかなことは、皆さんが、まず基礎的な職業スキルを身につけた後で、そのスキルを継続的に向上させる必要があるということである。当面の仕事ができているからといって安心しないこと、将来に備えて、勉強を続けることが大切である。

 そのためには、常に①.ビジネス機会を感知する力 ②.ビジネスチャンスを捉えて資源・ル-ティン・知識等をデザインする力 ③.組織内の既存資源や組織を再配置・変革する力 などを意識し、変化に対応できるイノベ-ションリ-ダ-を目指して欲しい。

 

6.仕事で頑張る理由とは

 会社は、社員が発揮する有益性に対して給与という対価を支払っている。対価が発生している以上、社員は成果という有益性を発揮しなければならない。つまり、そもそも社員は「頑張らないと」いけない存在なのである。
 

7.会社の外の世界をもて

 会社は、人生の全てではない。会社もまた、自らが社員の人生の全てであることを望まない。「外の視点や価値観」を持った社員が何人もいることによって、会社は、新しい価値観や情報を取り込むことができるようになる上、会社が間違いを犯した時にこれを修正するきっかけを持つことができるようになる。

 何よりも、会社と社員個人とのあるべき関係は、あくまでも「対等」である。服従している社員は、短期的には会社にとって好都合かもしれないが、長期的に魅力的な存在ではない。

 会社は、人材価値の上でも、精神的にも、自立した社員を求めている。そして、皆さんの努力によって、会社を、こうした自立した社員にとっても魅力的な存在にし続けることが、会社の株主にとっても、社会にとっても、そして、何よりも皆さん一人一人の人生にとって幸せなことだろう。

 

  今日は7つの話をしたが、少なくとも一つは皆さんの心に刻んでおいていただければ今日お話しをさせていただいた甲斐があるのではないかと思います。

 最後に、もう一度、「入社、おめでとうございます!」。

 

以上