2016年 社長年頭挨拶

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
本朝の年頭祝賀会における
当社社長 後藤泰行の2016年 年頭挨拶は下記のとおりです。

 

 

 あけましておめでとうございます。

6日間の正月休みで、気候的にも比較的に暖かく過ごしやすかったように感じましたが、皆さま如何過ごされましたでしょうか。

 私は、元旦に、近くにあります浅間神社、という神社にお参りをいたしまして、社業の発展、工場の安全等のお願いをしてまいりました。

 

 よく、苦しい時の神頼み、という諺を使います。これに対応する英語はあるのか電子辞書で調べてみますと、「The danger past and God forgotten」とありました。直訳すると、「危険が過ぎると神は忘れ去られる」ということになろうかと考えます。

 これは、「何事にも、常に緊張感を持って、日々の継続的な精進が重要であり、そうしないと神様は決して助けてくださらない」と考えた方が良いと思います。

 

 私は、正月休みの間に、創業者の野口遵に関する記事をインターネットで幾つか読んでおりました。野口遵の業績に関する内容の多くは社史と重複しますので紹介は避けますが、切り口を変えて読んでおりましたら一つの事に気が付きました。野口遵は、日本の化学業界で、「特許をビジネスモデルにした」最初の企業人であるということです。この観点で整理・紹介された記事はこれまでには無い様です。

 

 時は、日露戦争終了後の明治39年(1906年)の春であります。野口遵の心を動かしたのは、一時勤務していたシーメンス社が、カーバイドを原料に空気中の窒素を吸収させ窒素肥料を作ることに成功した、というニュースでありました。野口遵はシーメンス社の特許を買い取ることを直ぐに決断し、ライセンス交渉を行うべく、パリを訪問したということです。既に、三井物産の益田孝氏、古河財閥の代理人として、後の総理大臣の原敬氏が交渉に当たっていましたが、特許権を持っていたアドルフ・フランク氏、ニコデム・カロー氏が、その情熱と才覚に惚れ込み、日本における実施権の買い取りに成功した、ということです。社史によれば、水俣にフランク・カロー法による石灰窒素製造法による窒素肥料工場を建設開始したのは明治41年(1908年)ということですから、着想からわずか2年という、驚くべきスピードでした。

 

 何故、この様な話をしたかと申しますと、事業を大きくするためには種々の要素がありますが、重要なのは3つのポイントであると考えます。

 1.一番目は、「ビジネス機会を感知する力」です。あるいは「時代の風を感じる力」と言ってもよいと思います。まさに、今お話をいたしました、野口遵の例であります。

 2.   二番目は、「ビジネスチャンスを捉えて既存の資源、ルーチン、知識を様々な形で応用し、デザインする力」です。

 3.   三番目は、「新しい競争優位を確立するために組織内の既存の資源や組織を再配置し、変革する力」です。

 2016年度からスタートする新たな中期経営計画の達成のためには、この3つの力が必要ではないかと私は考えております。

 

 今日、配布された社内報「JNC SCRUM」にも一部記載しましたが、これらをたたき台とした、中期経営計画目標達成のため、全社員が共有できるようなスタンダードキーワードを作りたいと考えております。また、「JNC SCRUM」には、年頭にあたり、社員の皆さんにお願いしたい、シンプルで当たり前の事柄ですが、仕事を進めるにあたり基本的な「5つの心構え」を記載いたしました。御確認をお願いしたいと思います。

 

 JNCグループの正念場は今年も続くと思いますが、JNCグループの企業価値の向上、および新たな中期経営計画の目標達成に向けて、皆が一致団結して努力しましょう。

 

以上