アフィニティークロマトグラフィー用ゲル

バイオテクノロジーの分野で、タンパクの精製にはアフィニティークロマトグラフィーが利用されています。アフィニティークロマトグラフィーは、吸着クロマトグラフィーの一つであり、目的物質がリガンドに選択的に吸着し、溶出バッファーによって脱離、回収されます。この方法により、ゲルろ過やイオン交換クロマトグラフィーよりも格段に高い精製度で目的成分を回収することができます。
これまで、アフィニティークロマトグラフィー用には、アガロースゲル、あるいはポリマーが充填剤の基材として使われてきました。これらのゲルは、機械的強度が弱く、また吸着容量が小さい、という欠点があり、工業生産用には適しませんでした。
セルファイン・アフィニティークロマトグラフィー用ゲルは、これらの欠点を克服した、球状セルロースを基材とした充填剤です。リガンドの性質により、リガンド固定化用ゲル・群特異性ゲル・エンドトキシン除去用ゲルの3つのタイプがあります。

 
特長
(1) 機械的強度が大きく、球状のセルロースゲルを基材にしているので、つぶれにくく、工業用用途に適しています。
(2) 破砕しにくいため、充填前に細かいゲルをデカンテーションして除く必要がありません。
(3) 基材そのものには非特異的吸着はありません。
(4) リガンド固定化用ゲルは、基材とリガンドが共有結合しているため、リガンドが外れにくく、また、耐化学薬品性に優れています。酸、アルカリ、有機溶媒を洗浄工程で使用することができます。



リガンド固定化用ゲル

セルファインのリガンド固定化用ゲルは、機能性の官能基を多孔性セルロースに付加した充填剤です。
タンパク質やペプチドなど、リガンドを固定化する場合にご利用ください。


 

仕様
機能グループ アミノ基(-NH2)
粒径 ca. 120-210μm
機能グループ濃度 15-20μmol/ml
 
仕様
機能グループ ホルミル基(-CHO)
粒径 ca. 120-210μm
機能グループ濃度 10-15μmol/ml

硬質の球状ゲルなので、高流速での操作が可能です。したがって、工業用用途へのスケールアップが容易にできます。
セルファイン アミノはタンパクや糖類を、セルファイン ホルミルはアミノ基を持った物質をリガンドとして結合できます。

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セルファイン ホルミル > リファレンス > MSDS/取扱説明書/技術情報 > カタログ番号



群特異性ゲル

群特異性ゲルには、セルファインサルフェイト、セルファインキレートの2種類があります。
いずれも多孔質球状のセルロースを基材としています。


セルファイン サルフェイト
  セルファイン キレート
セルファインサルフェイトは、低濃度の硫酸エステルをセルロースビーズに結合させた充填剤です。アンチトロンビンIII、血液凝固因子、酵素などに親和性を持つとともに、ウイルス精製にも適しています。
  キレートクロマトグラフィーは、金属イオンへの親和性を利用したアフィニティークロマトグラフィーの1種です。セルファインキレートは、分子の表面にヒスチジン、システイン、トリプトファン残基をもつタンパクを特異的に吸着します。

仕様
粒径 ca. 40-130μm
活性グループ 硫酸エステル
活性グループ濃度 約8μM/ml
吸着容量 リゾチーム3mg/ml以上
HBS抗原6-8mg/ml
 
仕様
粒径 ca. 120-210μm
活性グループ イミノジ酢酸
交換容量 Zn2+ 22-30μmol/ml
Cu2+ 35-45μmol/ml

主な用途
ウイルス、アンチトロンビンIII、血液凝固因子、酵素などの精製
 
主な用途
ヒスチジン、システイン、トリプトファンなど金属錯体を形成するタンパクの精製

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アプリケーションデータ追加:Virus and VLP Purification with Cellufine(PDF)


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セルファイン サルフェイト
  セルファイン キレート
セルファインPBは、フェニルほう酸をセルファインに結合させた充填剤です。フェニルほう酸はジオール化合物を可逆的に結合します。   セルファイン フォスフェイトは、リン酸エステルをセルロースビーズに結合させた充填剤です。核酸関連タンパク質の精製、陽イオン交換として利用できます。

仕様
活性グループ フェニルほう酸
ほう素含有量 600μmol/g-dry 以上
吸着容量 コンアルブミン
7mg/mL 以上
 
仕様
活性グループ リン酸エステル
活性グループ濃度 0.3-0.8meq/ml
吸着容量 リゾチーム
20mg/mL 以上

主な用途
糖タンパク質、糖化タンパク質、糖類の精製・除去
 
主な用途
DNA結合タンパク質類、核酸関連タンパク質などの精製

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エンドトキシン除去用ゲル


セルファイン サルフェイト
  セルファイン キレート
エンドトキシンは代表的なパイロジェン(発熱性物質)であり、グラム陰性細菌の細胞の外膜成分として存在するリポポリサッカライド(LPS)が主成分で、その活性本体は、LPSの構成成分であるLipd Aである事が知られています。
セルロファインシリーズの選択的エンドトキシン除去ゲルは、セルロース微粒子に安全性の高いε-ポリリジンを共有結合で固定化した新しいタイプのエンドトキシン除去剤です。

【ETクリーンの種類】
品名 粒子サイズ
(μm)
吸着容量
(μg/mL)
排除限界分子量
セルファインETクリーン S ca. 40 - 130 280 <103
セルファインETクリーン L ca. 40 - 130 480 ≧2×106

【タイプ別の比較】
(a)ET-clean S
Amino-group content:
0.6meq g-1
Mlim:2×103
  (b)ET-clean L
Amino-group content:
0.6meq g-1
Mlim:2×106
  (c)Polymyxin-Media
Amino-group content:
0.2meq g-1
Mlim:>2×106
   
BSA溶液からLPSの選択的吸着試験

Removal of LPS from a Protein Solution by ET-clean
Sample solution   ET-clean S
(μ=0.05 , pH7.0)
  ET-clean L
(μ=0.40 , pH7.0)
protein pI LPS con.
in protein
solution
pg mL-1
  Remain
LPS
pg mL-1
Recovery of
Protein
%
  Remain
LPS
pg mL-1
Recovery of
Protein
%
BSA 4.9 32000   45 99   <10 97
γ-globulin 7.4 5600   20 99   <10 97
CytochromeC 10.6 1500   15 99   <10 98
The removal of LPS was determined by a batchwise methods with 0.3 mL of wet adsorbent and 2mL of a protein solution containing natural LPS(protein:1mg mL-1,pH=7.0,m=0.05 or 0.40).

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