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「必要とされる」研究者になる。
この目標に向けて、成長していきたい。

市原研究所 研究第1センター 第10グループ
Mさん(2014年入社,東京農工大学大学院 工学府 応用化学専攻 修了)

2014年入社。水俣製造所での一年間の研修を経て、市原研究所 研究第1センターへと配属。主にテレビやスマートフォンのディスプレイに使われる液晶化合物の合成を担当している。配属後には、自身の研究成果の特許出願も経験。いずれは自身の知見を活かして世界中の人々の暮らしを豊かにする製品を生み出したいと考えている。忙しい日常を過ごしているだけに、年に数回は国内外への旅行で身心をリフレッシュする。また学生時代から続けているテニスにかけては、社内の部活動に所属。時間が許す限り製造所内のテニスコートで汗を流しており、団体戦に出場することもある。


どういう人と共に働くか。
この視点から選んだのが、JNC株式会社。

大学時代に有機化学を専攻していたこともあり、就職活動中はそれまで培ってきた化学の知識を活かせる場所で働きたいと考えていました。とりわけ関心があったのは、多くの製品の要となる「素材」を扱う会社です。JNC株式会社を知ったのは、研究室のOBがきっかけでした。OBからこの会社の事業内容や働きやすい風土について聞き、興味を持ちました。その後の若手社員との懇親会で、自分と近い研究をしていた社員と話をしたことも印象に残っています。これを機にJNC株式会社で働く具体的なイメージが湧いてきましたね。私が就職活動で大切にしていたのは、学生時代の知識がどれほど活かせるかという点に加え、「どういう人と共に働くか」という視点でした。だからこそ、面接の場で、飾ることなく話をすることができたJNC株式会社を選んだのです。「聞きたいことも聞くことができたし、言いたいことも言い尽くした。」。そう実感できたことが、私の決断につながりました。入社後は、水俣製造所で一年間の研修期間を過ごします。この一年で、研究に向かう姿勢が学生時代とは大きく変化しました。学生時代は自分のペースで作業をすれば良かったのですが、会社では決まったスケジュールのなかで成果を上げることが求められます。この厳しさを早いうちから体感できたことは、今思えばありがたい経験だったと感じています。

液晶という成熟分野での
ブレークスルーを考える日々。

一年間の研修期間を終えた後は、市原研究所 研究第1センターに配属となりました。私が所属する第1センターは、主にテレビやスマートフォンのディスプレイに使われる、液晶をはじめとする各種素材の研究開発を担う部署となります。部署内にはグループが複数存在し、グループごとに液晶化合物の合成、液晶化合物を数種類混ぜ合わせた液晶組成物、配向膜、カラーフィルター用オーバーコートなどの素材を扱っています。私が主に担当しているのは、液晶化合物の合成です。水俣製造所での研修の際に液晶という分野に初めて携わりましたが、そこで液晶化合物への興味が湧き、引き続き同分野の研究を継続したいと希望しました。液晶化合物の合成に関わる業務には基礎研究に近い内容も含まれますが、技術営業側から寄せられる市場ニーズを元に液晶化合物を設計・開発することも私の重要な仕事となります。自分の関心があるテーマを掘り下げることで知的好奇心を満たすこともできるし、市場の動向についても学ぶことができる。そんな「いいとこどり」をできるところが、この仕事の面白さにつながっていると感じています。液晶技術がテレビなどに幅広く応用されるようになってから、少なくない時間が経過しました。液晶を取り巻く市場環境は、年々大きく変化しています。そのスピード感は増すばかりです。成熟の進んでいる分野であるだけに、この先どのようにブレークスルーを起こしていくか。この点は、JNC株式会社ばかりではなく、さまざまな企業が考えていることです。だからこそ、私たちは高い使命感を持って日々の業務に挑まなければと考えています。

特許を活かし、
技術で社会に大きなインパクトを与える。

研究開発に携わる者にとって、「特許」は重大なテーマです。私も、自分が提案した液晶化合物の特許出願を経験できました。研究段階では、以後の展望が必ずしも明確であるとは限りません。実験を重ねるなか手間取ることも多く、「本当にここまで手間をかける価値があるのか…」と、自分自身の考えに疑心暗鬼になる場面もありましたが、粘り強く実験を続け、特許出願にまで到達できたことは、自信へとつながっています。私たちのユーザーであるパネルメーカーは、どこも次世代液晶ディスプレイの開発に必死です。自社独自の研究成果でユーザーの期待に応え、さらに効率的に収益を獲得していくためには、特許をどのように絡めていくかが重要になります。新規技術の開発はもちろん、有益な特許をどれだけ生み出すことができるか。これも私たち研究者に問われている課題であり、大きなやりがいにつながる仕事だと思っています。

「必要とされる人」になる。
この目標に向けて、成長していきたい。

研究者とは、「人気商売」であると感じています。「必要とされる人」になることが求められるという意味です。JNC株式会社では、各分野に「この分野なら、この人」といえるようなプロフェッショナルがたくさんいます。この先の活躍を目指すのであれば、私自身が「必要とされる人」にならなければならない。そう感じています。では、どの分野のプロフェッショナルを目指すのか。この点についてはまだ模索を続けている段階ですが、まずは第一歩として、現在担当している合成の専門的な知識をより深めたいです。普段から、配属部署外での研究内容のチェックや学会への参加も積極的に行っています。一見すると液晶分野とは無縁にみえるところから、新しい発見やヒントが得られることもあるからです。こうした姿勢は今後も大切にしていきたいですね。ゆくゆくは、世界中の人々の暮らしを豊かにする製品を生み出せるような、社内の枠を越えて広く「必要とされる」人材へと成長したいと思っています。