よくある質問をQ&A集としてまとめています。
検出には影響しません。シワを指先でのばさないようお願いします。発生したシワ は培養中に(ほぼ)消失します。
カバーフィルムを開ける際に対角線上に開け、引っ張りながら閉める事により確実に閉じやすくなります。また、必要に応じて培地部の周辺を、指先でなぞるようにして、空気を追い出してください。小さな隙間は検出に影響しません。
50枚程度(倒れない範囲)まで可能です。 ラック等の使用が便利です。
連続している場合は一つと数えてください。特に、運動性の高い菌や生育の速い菌がこのような形状を示します。詳しくは、総合カタログ内の発色見本を参照下さい。
本培地は1mLの検体の検査用に設計されており、試料液の添加量が少ない可能性が考えられます。また、培養中に乾燥した可能性も考えられるため、1mLの検体を接種し、 カバーフィルムを確実に閉じることをお勧めします。
すぐに培養することが好ましいです。
①食塩濃度の高い試料。このような検体の場合、培地の塩濃度が高くなるため、発育に影響を与えます。
②醤油、ソース、コーヒーなどの着色した試料。この場合、培地自身が着色され、発色したコロニーが見難くなります。
③飲料などの極端なpHの試料。この場合、pHによる生育阻害があります。
このよう場合には、リン酸緩衝液などの緩衝液で希釈または、検体のpHを中和しpH7になるように調整して下さい。
抗菌性の強いサンプルを測定する場合は、菌の検出が困難となることから、サンプルを1000倍程度に希釈してから測定する必要があります。
精肉、生野菜などでは試料由来の酵素による発色がみられることがあります。一面にうすく着色しますので、微生物由来の発色と区別できます。
食品残渣がMC-Media Padに接種されると、コロニーと見間違える可能性がありますので、フィルター付きストマッカー袋使用か上澄液を測定して下さい。
希釈液に懸濁して測定して下さい。
化粧品は一般的に抗菌物質を含んでいますので、化粧品用希釈液(LP希釈液 / ポリソルベート80等)で希釈してから測定する事を推奨します。
高粘度、色の濃い試料(醤油、ソースなど)以外は大丈夫です。
可能です。
化粧品同様、LP希釈液 / ポリソルベート80など界面活性剤を含む希釈液での懸濁をお勧めします。
可能です。
本培地の検出感度は1cfu/mL以上となります。例えば1cfu/100mL中の菌の検出などを行う場合には、メンブレンフィルター法をお勧めします。この場合、濾過したメンブランフィルターをあらかじめ1mLの滅菌水等を加えておいたシート培地の上にのせて培養することもできます。
アルミ袋25枚入りが4袋入って、1箱(100枚)となっています。
アルミ袋10枚入り×10袋もありますので、お気軽にお問い合わせください。
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2~15℃の冷蔵庫内にて、光を避けて保管してください。アルミ袋の開封後は、アルミ袋をしっかりとシールして、2~15℃の冷蔵庫内に保管し、1か月以内にご使用ください。MC-Media Padは乾燥培地ですが、完全乾燥ではないため、短期的な保管などの場合でも、冷蔵保管をお願いしています。なお、変色がみられた製品については使用しないでください。
お勧めできません。
乾式培地法、シート培地法などと報告する事をお勧めします。
寒天培地同士でも栄養分の組成・原料背景が異なるだけ相違が出る場合があります。
冷蔵庫から出した直後は開けずらい場合がありますので、あらかじめ室温に戻してからご使用下さい。
・出荷検査の場合、製造直後の検査して下さい。
・保存安定性確認の場合は、消費期限のタイミングで検査して下さい。
以下の微生物が検出しづらいことが実験的に判っています。 ・多くの乳酸菌( 酸の産生による発色剤/TTC の還元効率の低下)・ある種のMicroccus属細菌などのグラム陽性球菌(TTC に感受性のため) ・ある種のシュードモナス属細菌また、発育菌数が多い(106cfu/plate以上) の場合、発色が薄くなる事や独立コロニーを識別できなくなる事が有ります。
以下の微生物が検出しづらいことが実験的に判っています。 ・多くの乳酸菌および低温細菌(元々発育が遅く、通常の培養温度より低い温度を好むため)
発育菌数が多い(106cfu/plate以上) の場合、独立コロニーを識別できなくなる事が有ります。
ごくまれなカビの一種によって培地の一部分に大きく着色することがあります。着色部分の一塊を1つのコロニーとして判定してください。
一般生菌数は好気条件、35℃、48時間培養したときに得られる菌数と定義されていることから、培養時間を守ることをお勧めします。
一般生菌用にはカビや酵母も生育します。一般的にカビや酵母も一般生菌数として計数すると定義されています。
検出原理に感度の高いX-gal 法を採用しています。この原理の違いにより、国内で広く利用されているデソキシコレート 寒天培地よりも高い感度が得られます。
大腸菌群以外にもβ-ガラクトシダーゼ活性を持つ細菌がいます。これらの細菌の生育は抑制していますが、時間が経つと発色してくることがあります。培養時間を守ってご使用下さい。
生レバー、牡蠣などの貝類、乳製品、ヨーグルト、乳酸菌飲料などでは試料由来の酵素による発色がみられることがあります。このような場合には更なる検体の希釈により、食品由来の酵素の影響を軽減させる必要があります。
懸濁物質が多い検体の場合にはフィルター付きのストマッカー袋などを使用する事で、培地中への検体の持込を軽減する事が出来ます。
ブドウ糖などの糖類が多いサンプルでは、発色酵素基質による検出効率が低減することが有ります。そのため、高濃度に糖類が存在する検体の場合には希釈して検査する事をお勧めします。
腸管出血性大腸菌は大腸菌ですので、CC、大腸菌群用では大腸菌群として、EC, 大腸菌・大腸菌群用では大腸菌として検出されます。ただし、O157はグルコニターゼを持たないため、EC, 大腸菌・大腸菌群用では大腸菌群として検出されます。また、MC-Media Pad では血清型の区別はできません。
カビは同心円状に広がったコロニーを形成する傾向があり、酵母は細菌と同様の1~2mm程度の丸いコロニーを形成します。
48時間または72時間培養でISO21527-1法と高い相関を有することを確認しています。ただし、カビや酵母には多くの種類が存在し、特に好乾性のカビや耐熱性酵母などについては本培地では発育に時間がかかることが有ります。
本製品の表面色調は白色~淡いピンクです。そのため、使用時に若干ピンクに見えることがあっても、品質に影響はありません。
カビの場合、胞子を形成する事があり培地の発色剤の色調と胞子の色が混ざって見えることが有ります。また、、酵母の場合色素を産生する事がありますので、発色剤の色調と酵母の生産する色素が混ざって見えることがあります。
黄色ブドウ球菌の確定にはコアグラーゼ試験などの生化学的鑑別をお勧めします。
黄色ブドウ球菌ではありません。
サルモネラ汚染菌数が高い場合は検出の可能性がありますが、通常は増菌培養液を使用した検査をお勧めします。
大腸菌群の検出を目的としていません。使用用途に合わせた培地をご利用下さい。
使用後は高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)などにより滅菌操作をした後、廃棄ください。
高濃度の次亜塩素酸が必要であり、殺菌効果の低下が速いため、お勧めできません。
ふき取り検査の場合、滅菌生理食塩水1ml を添加し、完全に吸収した後、お使いください。ふき取った箇所は培地成分が残ることが有りますので、アルコールなどで清掃する事をお勧めします。
食材に培地成分が残留する事が考えられますので、お勧めしておりません。
2週間保管出来ますので作り置きが可能です。
出来るだけ異物を避けて拭取り検査をして下さい。それでも困難な場合には、綿棒を使用した検査をお勧めします。
環境検査などの精度管理で使用する場合、培養する事は問題ないですが、出来るだけ早く培養する事をお勧めします。
原理的には1cfu/mL以上です。
一般的に30~300個/枚のプレートの計測を行う事となっておりますが、300個以上発育した場合には、グリッド線を使用すると便利です。
通常はTNTC。(too numerous to count)ですが、より精度の高い検査のためには更なる希釈による検査をお勧めします。
混釈法ように熱による微生物への影響が無いため、シート培地の方が菌数が高くなる事が有ります。